エコピープル

楽しく学ぼう

小林 由紀子

Profile

活動エリア 岐阜県、東海地域
eco検定合格年 2010年(第8回)
現在の職業 特定非営利活動法人e-plus生涯学習研究所代表理事
年齢 62歳

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自己紹介

 小学校のPTAで牛乳パック回収活動の責任者になって環境に興味を持ち、地域の環境学習サークルを立ち上げました。フリーマーケットの開催など地域ぐるみで3R活動や環境学習会を主宰し、サークル仲間の子どもたちとエコクラブを作り親子で活動しました。各地の学校で依頼され、環境学習を行ったのがきっかけで2005年より環境学習のためのNPO法人「e-plus生涯学習研究所」を設立しました。現在は、県内の小、中学校の「総合的な学習の時間」に環境学習の年間計画のアドバイスを行っています。長良川で遊んだ記憶から子どもたちに岐阜の川を知ってほしいとの思いから授業と体験と発表を組み合わせた「水環境学習の体系化」プログラムを作り授業をしています。また、「3R」「地球の温暖化」「エネルギー」「水環境」をテーマに年間50~60回の市民講座を開催しています。わかりやすい言葉で語る「身近なことから考える環境講座」を得意としています。

eco検定へのきっかけ

 環境問題に興味を持ってから、必要なこと知りたいことを中心に調べる学習方法でした。環境のつながりを考えプログラムを組み立てる仕事が多くなると今までの知識が断片的に感じ体系的に環境を学びたいと思いました。書店で『eco検定』のテキストを見つけ「やってみよう」と思ったのがきっかけです。今までの自分の知識の確認のためテキストを読んで年代を追って環境問題の知らない部分を調べ直しました。特に公害問題や国際的な環境問題の取り組みを時系列に知り、それに対応した法律や条約の整備を学んだことは社会情勢や意識を知る上でとても役に立ちました。環境問題は、自分の思いに支配される部分があり、客観的に事実を知ることが大事だと思いました。国の考え方を示す法律、個々の環境問題の背景を知り、関係者の立場で議論について理解できたことは大きな成果でした。

エコピープルとしての活動

①岐阜県環境学習推進員として小中学校の環境学習の年間プログラムのアドバイスや省エネルギー計測器(エコワット等)の体験学習のプログラム作りをしています。楽しく興味を持てるプログラムと教科の進度に沿った授業展開をしています。

②岐阜市公民館で「みどりのカーテン教室」を毎年5~6回行っています。緑のカーテンの育て方とともに夏の省エネについて家電の使い方を詳しく話しています。

③岐阜県では小学校の80%以上が川の学習をします。「水環境学習の体系化」では「水の循環や水質」を学び「川で楽しく遊ぶ」ことや「生き物」を通じて川を知り、「自分にできること」「川について知ったこと」を発表するプログラムを作っています。

④岐阜大学にJST科学コミュニケーション事業「清流の国ぎふ エネルギー環境科学ネットワーク」のコーディネーターとして勤務していました。子どもたちが工作教室を楽しみにしているのを見て、事業終了後も継続したいと思いました。今年度はハイウェイオアシス河川環境楽園水辺共生体験館で夏休み親子科学教室を開催、7日間で1500人ほどの参加があり、自治体にも出前講座を行っています。現在はe-plus生涯学習研究所が主管団体としてネットワークの企画運営を行っています。

⑤e-plus生涯学習研究所は昨年度、国土交通省中部整備局より木曽川の「河川協力団体」に登録されました。今年は水辺共生体験館での河川環境教育や自然体験講座に加え、環境学習と組み合わせた「清流の国ぎふ エネルギー環境科学ネットワーク」親子科学工作教室を行ないました。河川環境楽園は自然と科学のプログラムが両方体験できます。

⑥「省エネルギーひとこと小話」を岐阜県薬剤師会の広報に連載しています。調薬の待ち時間に薬剤師さんと高齢者の方が話す健康を大事にするための取り組みです。

エコピープルとしての今後の活動計画

 子どもの講座はいろいろな機会をとらえて楽しく学ぶ機会を増やす努力をします。小中学校の環境学習を「未来」の技術や社会が見える学習プログラム作りをするつもりです。今年は総合的な学習の時間に小中学校各2校が燃料電池車「ミライ」に学年全員が試乗しました。このように楽しく興味を持てるプログラムで学校のイベントに合わせた授業展開を考えています。
 「水環境学習の体系化」プログラムは知識を得るためのゲームやクイズはほぼ完成しました。次は「体験」の水生生物調査や生き物探しをもっと面白くするツールやゲームの完成を目指し、「川は楽しい・自然はすてき」と活動する子どもたちにきっかけを作りサポートします。
 「清流の国ぎふ エネルギー環境科学ネットワーク」の科学教室は水辺共生体験館を拠点にして数多くの講座を開催します。工作講座では原理を説明すると「こんな面白い講座があったら、子どもの時理科が好きになった」と言う大人の方が多いので親子講座の種類を増やします。また自然素材で作る工作と「自然のふしぎ」を知る川や森の自然観察体験講座も組み合わせていこうと企画しています。
 子どもたちの講座も大切ですが、エネルギーの講座を女性や高齢者の方にもわかりやすく取り組みやすい省エネルギーの話をしていきたいと思います。省エネルギーなど身近なことから新エネルギー、電力システム改革、スマートグリッド、スマートハウスまで未来の生活について話したいと思っています。エネルギーの講座で一番の質問はどんな家電に買い替えたらよいのか?質問を受けて調べているうちに、家電が大好きになって家電製品アドバイザーになり、次にスマートハウスが知りたくてスマートマスターの資格を取りました。今後はスマートハウスに関わるエネルギーと通信システム、ネオ家電など知りたいことがわかる講座を行います。講座活動を通じてだれもが家族や周りの人と「環境の話」が気軽にできるように仲間を増やしていきたいと思います。

社会へのメッセージ

 環境は「未来」を紡ぐと思って活動をしています。川の自然を見て「このままの岐阜の環境を残したい」と思いました。「自分にできることは何か」と考え、自分が疑問に思ったことや知りたいことを調べ3Rから、エネルギー、水環境の保全に取り組んでいます。でも一人が頑張るよりはみんなで取り組みたいと講座を持つようになりました。「一人の百歩より百人の一歩」を目指した講座です。壊したらなかなか元に戻らない自然、温暖化で変わる気候、それに立ち向かうのは未来を作る人の力だと思います。「環境の話」を楽しくできる仲間を作り一緒に活動しましょう。

eco検定受験者、学生へのメッセージ

 環境活動をするには、そのテーマが好き、楽しいと思うことが第一です。でも、活動を始めると自分のテーマにこだわってほかのことが見えなくなることがあります。私も自分の考え方にこだわりを感じ、初めから環境について学ぼうと思い立ちました。eco検定では、環境活動をするための必要な多くの知識が学べます。何となく知っていた環境の言葉をしっかりと説明できるようになり、環境の歴史や多様な視点と柔軟な考え方を理解できたことは、私にとってとても有益でした。今後、環境問題はすべての人に関わる問題であり、継続して活動することが大切です。検定後、同じ知識を学んだエコピープルの存在と様々な活動が全国で展開されていることを知って心強く感じました。エコピープルになったら、様々な視点からものを見ることができ、今後の生活に活かしていくことができます。そして、今までより多くの人と協力して環境活動ができると確信しています。

※この情報は2017年1月12日時点での内容です。
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