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「ZEB関連施設」見学会に参加しました!

8月21日、(一社)千代田エコシステム推進協議会主催による前田建設工業株式会社の「ZEB関連施設」の見学会にエコピープル支援協議会事務局の横山が参加してきました。今回は、その様子をレポートします。

見学先は練馬区にある大型複合施設J.CITY。
オフィス棟、ホテル棟、スポーツ棟から構成されるJ.CITYは、前田建設工業株式会社が基本計画、設計・監理を請負のもと、2016年より総合改修中です。

まずは、J.CITY内のプレゼンルームにてZEBの説明や今回の改修工事の概要について、前田建設工業株式会社の方からお話がありました。
「ZEB」とは快適な室内環境を保ちながら、負荷抑制、自然エネルギーの利用、設備システムの効率化により省エネルギーを実現し、その上で太陽光発電などの再生可能エネルギーの導入を目指した建築物のこと。
今回のJ.CITYの改修工事は、通常の原状回復ではなく、空調、熱源の設備システムの高効率化により50%以上の省エネである「ZEB Ready」を目指しています。また、既存のオフィス、ホテル、スポーツ施設の機能を止めずに改修作業を進める「運営しながら工事」が行われているのも大きな特徴です。

お話の後は、オフィス棟20階の執務スペースへ行き、実際にどのような工事が行われているのかを見学させていただきました。
ビル東西面および北面の単板ガラスには、高性能のLow-eガラスが貼りつけられ、Low-e複層ガラスと同等の性能が得られるようになっていました。

結露が少なく冬場でも寒さを感じにくいため、快適な執務空間が実現されます。照明にはLEDを採用されていました。

次に地下に移動し、熱源設備機械室を見学させていただきました。
機械室の下には地価の躯体を利用した大規模な蓄熱槽があり、熱源で作られた冷水・温水をポンプで必要箇所に送り、全館の空調・給湯をまかなっています。

今回、Low-E複層ガラス化とLEDを使用したことにより、空調負荷が削減され、熱源本体を小さく、更に従来よりも蓄熱槽の利用範囲を縮小することができるようになります。使用されない槽は非常用貯水槽として転用されます。

見学後は、プレゼンルームに戻り、前田建設工業株式会社が進めている新技術研究所のZEB計画についてのお話を中心に伺いました。
2018年秋、茨城県取手市に完成予定の新技術研究所では、建物の外皮を使用して外装材や太陽光発電パネルなど、日々更新される製品の実証実験を行い、「ZEBと知的生産性向上」を実現する次世代型のオフィスとして建設計画が進められています。

質疑応答の時間には、参加者から「高度な技術による100%のZEBだけでなく、環境などの付加価値を抱き合わせた50%のZEBの可能性はないのか?」「千代田区にZEBを普及させる際に阻害要因となるものは?」などの質問が寄せられました。それに対する前田建設工業株式会社の方の真剣な回答。
誰もが「いかにして未来の環境をよくしていくか」を第一に考えていることが伝わる白熱した時間となりました。

今回の「ZEB関連施設」見学会に参加して、最新の技術はもちろん、環境について様々な意見を交わす場を設けることが持続可能な社会への第一歩となることを実感しました。

有意義な時間と場を提供してくださった千代田エコシステム推進協議会、前田建設工業株式会社の皆様ありがとうございました。

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